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求められる英語学習

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求められる英語学習

子ども達への教育にささげられた、真の英語教育とは

わが国の英語教育は二2020年度以降大きな転換期を迎える。小学校では5~6年生で英語が正規の教科となる。同年度には現行の大学入試センター試験に代わり大学入学共通テストが始まる。英語では英語能力を測る国際的な検定試験のTOEFL(トーフル)などが大学入学共通テストとして採用されることに決まっている。

ところで世間一般に長年英語を学習して来たのに、会話することさえできないのは、従来の「訳読・文法中心」の授業のせいだとする世論に応えて、1989年改訂の学習指導要領はコミュニケーション重視に転換した。その反動で文型・文法事項は学年・科目の指定が廃止されて現在に至っている。

会話の学習を望む高校生から「会話ができるようになった上で文法を学んでこそ『生きた英語』が身につくのではないでしょうか」という問いに対して、教師は「文法を自動的に口から出てくるように学習した上で会話するのが前提ですから、文法を習得することがぜひとも必要です。」と答えている。

英語の学習には「読む」「書く」「話す」「聞く」の四技能を身につけることが求められる。現在は「話す」(コミュニケーション)に専念すべきであろう。

英語の文型および文法事項は、学習者が読解力、表現力、作文力を身につけるための基盤をなすものである。

「訳読・文法中心」から脱却して「オーラル・コミュニケーション」へ転換した現在、学習者のコミュニケーション能力を修得させるためには、やはり従来の学習指導要領の文型・文法事項の学年・科目の指定を見直す必要があるのではないだろうか。

伊藤 孝治

教室の音声学読本 
英語のイントネーションの理解に向けて

伊達 民和 著
英文校閲:Bill Rockenbach
CD朗読:Bill Rockenbach・Warren Wilson
2019年5月刊行
B5版 216頁
定価:本体1,800円(税別)

円滑なコミュニケーションにはイントネーションの知識が必要ですが、イントネーションが教育現場で教えられることは少ないと思われます。そのため会話で違和感を覚えても、自分が間違った強勢配置をして話したためだとは気づきにくいものです。本書は英語イントネーションの学習に役立つ簡便でパイオニア的な教材です。「概論」を読んでイントネーションの枠組みを理解したら、「課題」を吟味して学習し、CD音声をリピーティングすれば、イントネーションの習得も容易になることでしょう。

日本実践英語音声学会会長
専修大学教授 三浦 弘

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