大阪教育図書

「異文化」という言葉を「日本以外の外国の文化」という狭いイメージではなく、同一地域でも、年齢差による異文化、性差による異文化、職業の違いによる異文化等が存在するというようにもっと広い意味で使用されることが多い。同じ日本の中でも異文化は存在するし、要するに、私たちの一生、日々の生活は異文化との出会いの連続であるとも言える。その際に自分自身の文化を正しく理解したうえで、異文化を正しく理解することが重要になる。
本書は「英字新聞で知る異文化」と題して、私たちを取り巻く国内外の最新の話題を英字新聞から取り入れ、セメスター制度を採用する大学が増えたのを機に半期用テキストとして10章の構成にした。平易で普遍性を帯びた話題を選び、新聞英語としてのみならず、4年生大学や短期大学のリーディングの教材として使用できるよう配慮、工夫をしている。各章とも教師が自由に関連記事を読んだり、討論できるように分量の短い記事を選び、また、各章ごとに学習者の理解力が測れるよう練習問題も組み入れている。